ある行動の後にほめられたりごほうびを与えられる場合、一定の期間がたつと、動物はこの行動を学習するようになります。ワンちゃんの年齢が高いほど必要な時間や忍耐は多くなりますが、時間をかければ必ず結果は得られます。「ゴー(行け)」という言葉だけで直ちに理解するワンちゃんもいれば、より多くの手助けが必要なワンちゃんもいます。完全にワンちゃんのトイレのしつけをするにはかなりの時間と努力が必要となりますが、その努力は最後に必ず報われます。
基本手順
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トイレの時に行って欲しい場所にワンちゃんを連れて行きそこに座らせます。ワンちゃんは通常、睡眠や食事、遊んだ後に排尿したいという欲求が生まれます。子犬の場合は、30分に1回の頻度で排尿する必要があります。
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ペットがそこでおしっこをするまでその場所に居続けます。
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ペットがおしっこを出したらすぐにほめてやります。
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これを繰り返します。
頻繁なトイレ休憩
ワンちゃんのトイレのトレーニングという壮大な冒険に出発する前に、ワンちゃんの立場になって考えてみることで、その後の旅路の役に立つかもしれません。
生後8週間くらいの子犬の場合、いったん目が覚めて動き出せば平均して約20~40分に1回のペースでトイレに行きたくなります。つまり、ちょっと何かを食べた後や、ちょっとうとうとした後には毎回トイレに行く計算になります。子犬は生後数週間になるまでは、膀胱と腸の機能を自由にコントロールすることができません。この頃はまた、子犬がどのような場所で排泄するかという指向を発達させる年頃でもあり、飼い主が排泄して欲しいと思う場所で排泄することを学ばせるための極めて重要なステージであると言えます。
多くの子犬は、15分もあたりをぐるぐると嗅ぎ回ってからでないと安心して排泄ができません。ぐるぐると嗅ぎ回ることは非常に重要なことですが、これを遊びの時間にしてはいけません。おもちゃや気が散るようなものはペットが排泄をする場所からは遠ざけてください。
常に目を離さないこと
トイレのトレーニングに関わる最大の問題の1つは、ペットのすることを常に監視していないことから発生します。もし子犬が家の中で「おもらし」をしたことがあるなら、そして粗相があってもたびたび見過ごされることがあるなら、その子犬はじきに家の中のどこでも自分が好きなところで排泄をすることに慣れてしまうでしょう。ワンちゃんをきちんとしつけけるための前提としてワンちゃんの行動から目を離さないことは重要です。
子犬をしっかりと見ていられない場合は、洗濯室やトイレ、クレート(檻)などの簡単に床を掃除でき、安全に閉じ込めておくことができる場所に子犬を入れておいてください。こうしておけば「おもらし」があっても簡単に掃除ができ、ワンちゃんにとっても、自分が食べたり眠ったりする空間よりも、Pet Loo™ペットトイレやピーパッドで排泄することを選択しやすくなります。
命令の一貫性
トイレのトレーニングのカギは一貫性にあります。人間と同様、すべてのワンちゃんはそれぞれ違っているため、トレーニング方法はワンちゃんに最も適したものになるように調節する必要があります。どのようなアプローチを選ぶにしても、それを最後までやり切ることが重要です。トイレのトレーニングはせいぜい2~3週間で終わりますので、途中で絶対に諦めないことです。
おかたづけ
おもらしの後始末には、臭いの元を絶ち、ペットが再びその場所で排泄しなくなる良質のクリーニング製品を使用してください。Liquid Ate™ Stain Remover & Odour Eliminatorなどの液体タイプの酵素系製品は、臭いやシミを隠すのではなく、その原因を取り除きます。
トイレのしつけの秘訣
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ワンちゃんをトイレに連れて行き、ワンちゃんがトイレを使うまで待って、ペットをほめてごほうびをあげることです。
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ワンちゃんは罰を受けるよりもほめられたほうがはるかに反応が良いものです。そのため、飼い主はワンちゃんに求める行動を取らせるための方法を見つけ出し、求める行動が見られるたびに一貫してワンちゃんをほめる必要があります。
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ワンちゃんが室内にいるときは、絶えずワンちゃんから目を離さないでください。家の中の特定の部分には出入りできないようにしておくと良いでしょう。
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回る、嗅ぐ、脚を持ち上げる、しゃがみ込む、地面を掘る、鳴くなどのそれらしい兆候を見逃さないでください。
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トイレに行きたそうな兆候が見えたら、あなたが指定したトイレ場所にワンちゃんを連れていってください。
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おもらしの清掃には酵素系洗剤を使用し、ペットが再び同じ場所で排泄することを防止してください。
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ペットが安定してトイレを使うようになったら、「Outside(外)」 、「Toilet(トイレ)」、「Go Potty(トイレに行け)」などを命令を使ってみても良いでしょう。
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